【11月20日 AFP】サッカーでは、ボールおよび最後方から2人目の守備側の選手よりゴールラインに近い位置にいる攻撃側の選手はオフサイドとなる。この位置で攻撃側の選手がプレーに関与すると反則だ。

 明らかなオフサイドは肉眼で確認できる。しかし、脚や頭だけがオフサイドラインを越えているなど判断が難しいケースでは、審判は半自動オフサイドシステムを利用する。

 スタジアムの屋根に設置された12台のカメラが、毎秒50フレームで選手の体の29か所の位置を記録。

 そしてボールに内蔵されたセンサーが、ボールが動いた瞬間と選手の正確な位置を割り出す。

 人工知能がそれらのデータを組み合わせ、オフサイドであれば審判に通知する。3Dアニメーションでオフサイドの場面を再現し、スタジアムのスクリーンに映すことも可能だ。

 2021年のアラブカップ(Arab Cup 2021)で試験導入され、今年のW杯カタール大会(2022 World Cup)での採用も決まっているが、システム自体がオフサイドを判断する主体ではない。

 試合のあらゆる微妙な状況を考慮し、これまで通り審判が最終的な判断を下すことになる。(c)AFP