【11月10日 AFP】ウガンダのヨウェリ・ムセベニ(Yoweri Museveni)大統領は9日、欧州の気候・エネルギー政策にはアフリカに対する「二重基準」と「偽善」が存在すると非難した。

 1986年から政権を握っているムセベニ氏は、エジプト東部シャルムエルシェイク(Sharm el-Sheikh)での国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)開催に合わせてブログを更新。

 ロシアのウクライナ侵攻に端を発するエネルギー危機を受け、欧州が石炭火力発電所への回帰を進める一方、アフリカ諸国には化石燃料を使用しないよう要請していることを非難した。

 ムセベニ氏は「欧州が気候変動に関する目標を達成できないために、アフリカの発展が犠牲にされることがあってはならない」として、「欧州人がアフリカの化石燃料を自らのエネルギー生産に利用することを期待しながら、アフリカ人に同様のことを認めないのは道徳的に破綻している」と非難。欧州諸国は「恥知らずな二重基準」と「偽善」をやめる必要があると訴えた。

 アフリカ諸国の首脳はCOP27で、アフリカ大陸で既に表れている気候変動の影響について警告している。(c)AFP