【11月5日 AFP】今年8月、フィンランドのサンナ・マリン(Sanna Marin)首相(36)がパーティーで踊り騒ぐ動画が流出した問題で、公式調査結果が4日発表され、首相に職務怠慢などの問題行為はなかったとの結論が出された。

 トーマス・ポイスティ(Tuomas Poysti)司法長官は、同問題をめぐり数十件の申し立てを受理していた。同国の司法長官は政府の活動の合法性を独立した立場から監視し、国民からの申し立てを受け付けている。マリン氏に関する申し立てには、飲酒のため職務を遂行できない状態にあったという主張や、首相として不適切な行動を取ったという主張、フィンランドの「評判と安全」を損ねたといった主張が含まれていた。

 だがポイスティ司法長官はマリン氏の職務怠慢を認めず、「首相が職務を遂行する上で違法な行為に及んだり、公務を怠ったりしたと疑う理由はない」と結論した。

 マリン氏が友人や著名人と共に踊り騒ぐ姿を捉えた動画は、世界中で話題を呼んだ。動画の中に麻薬に関する発言があったとの疑惑も浮上したことから、同氏は8月に薬物検査を受けたが、結果は陰性だった。(c)AFP