【11月4日 AFP】(更新)サッカースペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のDFジェラール・ピケ(Gerard Pique)が3日、現役引退を発表した。

 35歳のピケはツイッター(Twitter)に投稿した動画で、5日のアルメリア(UD Almeria)戦が本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)での「最後の試合になる」と表明。「この旅を終わらせる時が来たとの決断に至った」とし、「バルサの次に他のチームはない」と語った。

「今後は一ファンになる。チームを応援し、バルサへの愛を息子に伝える」と続け、「遅かれ早かれ戻ってくる」と締めくくった。ピケは以前、いつかバルセロナの会長になりたいと発言していた。

 W杯カタール大会(2022 World Cup)前最後の試合となる8日のオサスナ(CA Osasuna)戦でも、ピケはメンバー入りする見通しとなっている。

 10歳でバルセロナの下部組織に加入したピケは、2004年にイングランド・プレミアリーグに所属するマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のユースに移籍。2007-08シーズンには当時の監督であるアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)氏の下で、初めて欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)優勝を経験した。

 その後バルセロナに戻ると、リーグ戦を8度、国王杯(Copa del Rey)を7度制覇し、2008-09シーズン、2010-11シーズン、2014-15シーズンにはチャンピオンズリーグ優勝を達成。スペイン代表でも2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)と2012年の欧州選手権(UEFA Euro 2012)を制した。

 得点力を兼ね備えたDFとして知られたピケは、バルセロナで公式戦615試合に出場し50得点以上をマーク。宿敵レアル・マドリード(Real Madrid)を6-2で下した2008-09シーズンのリーグ戦でもゴールを挙げた。

 新時代への突入を目指すバルセロナが2シーズン連続でチャンピオンズリーグのグループステージ敗退に終わる中、引退を決めたピケ。今季は5番目のセンターバックとして他の選手が負傷した際に起用されていたが、パフォーマンスには批判の声も上がり、ホームで勝利した先日のビジャレアル(Villarreal CF)戦ではファンからブーイングを受けていた。(c)AFP/Rik Sharma