【11月1日 AFP】欧州連合(EU)の議長国を務めるチェコのペトル・フィアラ(Petr Fiala)首相は1日、ロシアのウクライナ侵攻におけるベラルーシの役割をめぐり、EUとして同国に対する追加制裁を検討していると明らかにした。

 ベラルーシ政府は、自国領内からロシア軍がウクライナに侵攻するのを許した。一方で、侵攻に直接関与する意図はないとしている。

 ウクライナの首都キーウを訪問し、帰国したフィアラ氏は報道陣に対し「われわれは現在、ベラルーシの担った役割と、同国を(制裁の)対象とすることの必要性を精査している」と語った。

「ベラルーシにはすでに一定の制裁が科されているが、ベラルーシがロシアの政策に加担することや、ベラルーシなどの国を介したロシアの制裁逃れを容認することはできない」と強調した。

 また、チェコのヤン・リパフスキー(Jan Lipavsky)外相も「ウクライナへの攻撃がベラルーシ領空から行われており、ベラルーシがロシアに兵器を供給しているということをわれわれは認識しなければならない」と述べた。

 ウクライナ侵攻以降、EUはロシア企業と個人に対し包括的な制裁を科してきた。だがフィアラ首相は、「制裁に効果があることは分かっている。多くのデータがそれを示している。間違いなく、継続する必要がある」と述べ、ロシアを「さらに孤立させる」よう促している。(c)AFP