【11月1日 AFP】インド西部グジャラート(Gujarat)州モルビ(Morbi)で起きたつり橋の崩落事故で、地元警察は10月31日、橋の補修工事を担当した企業の関係者9人を過失致死の疑いで逮捕したと発表した。事故の死者は少なくとも137人に増えた。

 約150年前に建設された橋は、補修工事を経て26日に通行が再開された後、30日夕に崩落。現場には当時、ヒンズー教の祭典「ディワリ(Diwali)」を祝う人々が集まっており、橋の上には数百人がいた。

 防犯カメラの映像では、数人が橋を故意に揺らすようなしぐさをした後、橋が突然崩落する様子が捉えられていた。転落を免れた人々は、暗闇の中でがれきにしがみつきながら助けを求めて叫び声を上げた。生存者のマドビ・ベンさん(30)はAFPに対し、「橋の上に立っていた時、橋が激しく揺れ、突然崩落した。悲鳴が聞こえ、大きな音がして、それから静かになった。その後、ゆっくりと泣き声と悲鳴が聞こえてきた」と語った。

 当局は事故直後に救助活動を開始。31日もボートとダイバーによる捜索が続いた。地元警察によると、死者数は31日午後時点で137人に上り、うち約50人が子どもで、最年少は2歳の男児だった。

 グジャラート州出身のナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相は「人生でこれほどの苦痛を経験したことはほぼない」と述べており、1日には現地を訪問する予定。(c)AFP/Jalees ANDRABI