【10月26日 AFP】バングラデシュでこのほど、「プロ」の泥棒が食料品店に押し入ったものの見つかり、リンチを恐れて自ら警察に通報し助けを求める事件が起こった。

 地元警察のアサド・ザマン署長によると、男(40)は19日早朝、南部ボリシャル(Barisal)で開店前の食料品店に押し入り、商品を盗んだ。仕事を終えて店を出ようとしたところ、辺りは明るくなり始めており、市場に人が集まっていることに気付いたという。

 怒った集団に取り囲まれた男は、リンチされることを恐れ、自ら警察に緊急通報して助けを求めた。

 ザマン氏はAFPに対し、「市民が泥棒に手を出す前に店に駆け付け、男を連れ出し拘束した」と述べた。このような出来事に遭遇したのは初めてだという。

 泥棒に入られた店の店主ジョントゥ・ミアさんは、泥棒は大きなかばんに高価な物を詰め込んでいたが、逃げられなかったと報道陣に語った。

 同署によると、男は侵入を認めたため、逮捕され刑務所に送られた。

 警察は後に、男がこの地域内で複数の強盗容疑で指名手配されていることに気付いた。(c)AFP