【10月25日 AFP】メリック・ガーランド(Merrick Garland)米司法長官は24日、中国の情報機関職員ら13人を訴追・起訴したと発表し、中国が米国の司法制度の妨害を試みていると非難した。

 13人の訴追は、個別の事件3件に関連したもの。1件目の事件では、中国の情報員が米国在住の中国政府反対派に嫌がらせを行い、帰国を強制しようとしたとされる。容疑者7人のうち2人が逮捕されたが、残る5人は逃走しており、中国国内にいるものとみられる。

 2件目では、中国国内で活動する情報員が米政府職員を勧誘し、米司法省による中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ、Huawei)訴追に関する内部情報を提供させようとした疑いがもたれている。3件目の容疑者は、米国内の学者に対して中国政府に協力するよう圧力をかけたとされる。

 ガーランド氏は、これらの事件はいずれも「中国政府が米国内の個人の権利と自由に介入し、そうした権利を保護するわれわれの司法制度を弱体化させようとした」ことを示していると指摘した。(c)AFP