【10月22日 AFP】オーストラリア西部パース(Perth)を訪れている岸田文雄(Fumio Kishida)首相は22日、同国のアンソニー・アルバニージー(Anthony Albanese)首相と会談し、機密性の高い情報を共有して防衛協力を深める新たな安保共同宣言に署名した。軍事的に台頭する中国への対抗を目指す。

 両国の安保共同宣言は15年ぶり。前回の主要項目は、テロ対策や大量破壊兵器の拡散防止対策などだった。

 岸田氏は中国や北朝鮮を名指しすることはせず、今回の安保共同宣言は「戦略環境」が一層厳しさを増していることへの対処だと主張。

 アルバニージー氏は「この画期的な宣言により、(インド・太平洋)地域に両国の戦略的連携を強く知らしめることになる」と歓迎した。(c)AFP