【10月19日 AFP】アルゼンチン・ブエノスアイレス(Buenos Aires)州サンイシドロ(San Isidro)の家庭裁判所が、離婚した夫婦が飼っていた犬2匹について、共同「親権」と面会交流権を認める異例の判決を下した。2人の代理人を務める弁護士が18日、明らかにした。

 この種の判決はアルゼンチンでは初めて。

 9歳のキアラと6歳のポパイを飼っていたアモリナ・アバスコイさん(47)とエマヌエル・メディナさん(42)は、結婚15年目で離婚した。子どもはいなかった。

 弁護士は記者団に対し、判決に基づき、ポパイはアバスコイさんと、キアラはメディナさんと暮らすことになると説明。2匹は双方の家に外泊することが認められたという。

 アルゼンチンの裁判所は以前にも、オランウータンのサンドラに「非人間」対象の基本的権利を認め、動物園での飼育は違法だとする判決を下している。サンドラは後に米国の保護区に移された。(c)AFP