■誰にも勧めないジャングル越え

 パナマ当局によると、米国を目指してダリエン地峡を越えるベネズエラ人の数は、昨年は1年間で2800人だったが、今年は10月中旬までですでに約13万3000人に達している。

 57万5000ヘクタールのジャングルにある国境検問箇所の一つ、パナマ先住民の村カナーン・メンブリージョ(Canaan Membrillo)に到着したヘスス・アリアスさん(45)は「未来を手に入れるためには命を懸けなければならない」ことがあると話した。だが「正直、このジャングル越えは誰にも勧めない。本当に過酷だ」。

 同じくダリエン越えをしてきたネリダ・パントハさん(46)は「たくさんの死者、たくさんの山々、川に流される多くの人を見た…悲惨だった」と語った。それでもほぼすべての移民がそうであるように、パントハさんも米国の地を踏むまでは「あきらめない」と誓った。(c)AFP/Paula RAMON