【10月17日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は17日、ロシアのウクライナ侵攻とそれに伴う経済的影響により、東欧と中央アジアで子ども400万人が新たに貧困状態に陥ったと発表した。

 ユニセフが22か国のデータをまとめたところによると、ウクライナ侵攻と物価上昇により、東欧と中央アジアで貧困状態にある子どもは2021年と比較し19%増加した。

 最も影響を受けたのはロシアとウクライナの子どもで、新たに貧困状態となった子ども400万人のうち、4分の3近くの280万人がロシアの子どもだった。

 次いでウクライナの子どもが50万人、ルーマニアが11万人だった。

 ユニセフの欧州・中央アジア地域事務所のアフシャン・カーン(Afshan Khan)代表は「われわれが今、これらの子どもやその家族を支えなければ、子どもの貧困が急増し、命と教育、未来が失われることになるのはほぼ確実だ」と述べた。

 貧しい家庭であるほど、収入の大半を食料や燃料に費やさなければならず、子どもの医療や教育のための費用は少なくなると指摘している。子どもは「暴力や搾取、虐待」の危険にもさらされている。

 ユニセフは、今年だけで4500人の子どもが1歳の誕生日を迎える前に死亡し、11万7000人が学校を中退するとしている。(c)AFP