【10月14日 AFP】オランダのウィレムアレクサンダー国王(King Willem-Alexander)の娘で、王位継承権1位のアマリア王女(Princess Amalia、18)が、「安全への脅威」を理由に首都アムステルダムにある学生寮を出て宮殿に戻ったと、王室が13日、明らかにした。

 アマリア王女はアムステルダム大学(University of Amsterdam)で、政治学、心理学、法学、経済学の学士号取得を目指しているが、今回の事態を受けてハーグ(The Hague)にあるハウステンボス宮殿(Huis ten Bosch Palace)に既に戻っている。

 マキシマ王妃(Queen Maxima)は現地メディアに対し、「このような形になってしまい、王女にとってはとてもつらい状況。他の学生のような学生生活が王女にはない…わが子だけがそういう生活をしているのを見るのは気分の良いものではない」と語った。

「脅威」の具体的な内容については明らかになっていないが、現地紙テレグラフ(De Telegraaf)は先月、王女が犯罪者に狙われる恐れがあるため、警備が強化されたと報じていた。

 公共テレビNOSは問題について、マルク・ルッテ(Mark Rutte)首相が「ひどい」状況との認識を示し、「非常に心配している」と述べたと伝えた。またディラン・イェジルゲス(Dilan Yesilgoz)司法・安全相は、「治安当局が王女の安全を確保するため、昼夜を問わず任務に当たっていることを保証する」と、ツイッター(Twitter)に投稿した。(c)AFP