■国民の過半数は支持

 女王は3日の声明で、「次男と家族がどう感じるかを過小評価していた」「その点については申し訳なく思う」と謝罪。「家族として和解し、この状況を乗り越える方法を見つけられることを願う」と述べた。

 調査会社Voxmeterが行った世論調査では、デンマーク国民の50.6%が女王の決定を支持し、反対は23.3%にとどまる。

 デンマーク王室のスキャンダルはまれだが、初めてではない。

 マルグレーテ女王の夫で2018年に死去した故ヘンリック殿下(Prince Consort Henrik)は、2002年の新年祝賀行事で女王の名代に自分ではなくフレデリック皇太子が指名されたことに憤慨。デンマークでは十分な敬意を払われていないと主張し、「人生を省みる」ため出身地の南仏に所有する城に雲隠れして大きく報じられた。

 晩年には、生涯を通じて妻と対等の待遇を受けていないのだから死後も対等に扱われたくはないとして、女王とは墓を分離してほしいと表明していた。(c)AFP