【10月10日 AFP】22NFLは9日、第5週の試合が行われ、マイアミ・ドルフィンズ(Miami Dolphins)は17-40でニューヨーク・ジェッツ(New York Jets)に敗戦。厳格化された脳振とうの新ルールが今週から施行される中、QBテディ・ブリッジウォーター(Teddy Bridgewater)が1プレーで交代を強いられた。

 NFLでは、ドルフィンズのQBトゥア・タゴバイロア(Tua Tagovailoa)が負傷しながらも試合中の復帰を認められたことをきっかけに、「運動失調」の兆候が見られる選手の復帰は不可とする新ルールを定めた。その中で、タゴバイロアに代わって先発で起用されたブリッジウォーターは、新ルール適用による離脱選手の第1号となった。

 リーグと選手会(NFLPA)は8日、頭部へ衝撃を受けた後に不安定な状態を示した選手について、予防措置として離脱を許可するルール変更に合意した。これまでの規則では、神経学的損傷と診断されなければならず、タゴバイロアは9月26日のバッファロー・ビルズ(Buffalo Bills)戦で負傷しながら試合中の復帰を認められ、4日後のシンシナティ・ベンガルズ(Cincinnati Bengals)戦で脳振とうを起こしていた。

 この日の試合では、タゴバイロアが依然として不在の中、ブリッジウォーターが1プレー目でジェッツのソース・ガードナー(Ahmad "Sauce" Gardner)のタックルを浴び、よろめきながら歩いている様子が見られ、念のため新ルールに従って交代となった。

 その後はドルフィンズが新人QBスカイラー・トンプソン(Skylar Thompson)の下で苦戦を強いられる一方、ジェッツはブリース・ホール(Breece Hall)がタッチダウン一つを含むランで97ヤードを獲得し、第4クオーターに相手を引き離して大勝した。この結果、戦績は両チームともに3勝2敗となっている。

 他会場では、フィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia Eagles)が20-17でアリゾナ・カーディナルス(Arizona Cardinals)を下し、5勝0敗として全チーム中唯一の無敗を守った。

 昨季王者ロサンゼルス・ラムズ(Los Angeles Rams)のホームに乗り込んだダラス・カウボーイズ(Dallas Cowboys)は、22-10で勝利して4勝1敗。タンパベイ・バッカニアーズ(Tampa Bay Buccaneers)も21-15でアトランタ・ファルコンズ(Atlanta Falcons)を退けた。スーパーボウル(Super Bowl)優勝7回のQBトム・ブレイディ(Tom Brady)がパス52本中35本成功で351ヤードを獲得し、1タッチダウンを記録した。(c)AFP