【10月9日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)によると、ミャンマーで昨年起きた軍事クーデター以降の国内避難民が100万人を超えた。

 6日のユニセフ発表によると、民主化指導者アウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)氏率いる政権を転覆させた昨年2月1日のクーデター以降、先月までに101万7000人が国内避難民となっている。

 国内避難民の半数以上は、国軍・親軍事政権派民兵と民主派武装組織の間で激しい戦闘が行われている北西部ザガイン(Sagaing)地域の住民だという。

 同地域では先月も国軍が学校を攻撃し、少なくとも11人の児童が死亡した。軍は、潜伏していた民主派勢力を標的にしたものだと主張している。

 国連人道問題調整事務所(OCHA)は、クーデター以降、ミャンマー全土で民家など1万2000棟以上が焼かれたり破壊されたりしたと推計している。

 危機打開に向けた外交努力も停滞している。東南アジア諸国連合(ASEAN)は昨年、軍事政権と民主派勢力の対話や人道支援提供の促進を目指すことなどで合意したが、軍事政権側はほとんど履行していない。(c)AFP