【10月3日 AFP】ロードレース世界選手権、第17戦タイGPは2日、MotoGPクラス決勝が行われ、レッドブルKTMファクトリー・レーシング(Red Bull KTM Factory Racing)のミゲル・オリベイラ(Miguel Oliveira、ポルトガル)が、雨の中で見事な走りを見せて優勝を果たした。

 トップでチェッカーフラッグを受けたオリベイラは、ドゥカティ・レノボ・チーム(Ducati Lenovo Team)勢のジャック・ミラー(Jack Miller、オーストラリア)を2位、フランチェスコ・バニャイア(Francesco Bagnaia、イタリア)を3位に抑えた。

 昨季の年間王者、モンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)のファビオ・クアルタラロ(Fabio Quartararo、フランス)は17位に終わった。この結果、今季残り3レースとなる中で、総合首位に立つクアルタラロと同2位のバニャイアの差は2ポイントに縮まった。

 クアルタラロとともに、総合3位につけるアプリリア(Aprilia)のアレイシ・エスパルガロ(Aleix Espargaro、スペイン)も結果を残せず、11位に沈んだ。クアルタラロとのポイント差は20となっており、タイトル争いは拮抗している。

 3年ぶりとなったチャン・インターナショナル・サーキット(Chang International Circuit)でのレースは激しい雨のためスタートが1時間遅れ、ウエットコンディションの中で行われた。

 総合優勝を争うライダーを破ったオリベイラは「ウエットでのライドでは自分はいつもとても速いから、毎回チャンスがあるんだ」と振り返った。(c)AFP