【9月14日 AFP】仏パリ当局は13日、電気料金の高騰を受け、エッフェル塔(Eiffel Tower)などの名所を照らすライトアップを通常より数時間短縮すると発表した。ロマンチックな「光の都」として知られる同市を訪れる観光客はがっかりしてしまうかもしれない。

 市が運営する大半の名所は午後10時に消灯する。通常は午前1時まで柔らかい光に包まれ、1時間ごとに白い光を点灯させていたエッフェル塔も、最後の訪問者の退出後、午後11時45分にライトアップを切る。

 パリ市長のアンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)氏は記者会見で、治安上の理由から街灯とセーヌ(Seine)川に架かる橋のイルミネーションは点灯を続けると説明。エネルギー使用量の10%削減を目標としており、これにより電気代を約1000万ユーロ(約14億円)節約できるとした。

 映像前半は2020、2021年に撮影されたエッフェル塔やパリ市内のライトアップの資料映像。後半はライトアップ時間の短縮について記者会見で述べたイダルゴ市長、13日撮影。(c)AFP