【9月14日 AFP】インド政府高官は13日、チーター8頭がナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相の誕生日に合わせ到着すると発表した。チーターの受け入れは、国内での再導入を目指す野心的プロジェクトの一環。

 インドにはかつてアジアチーターが生息していたが、1952年に絶滅が宣言された。

 政府は2020年以降、最高裁判所がアフリカチーターを実験的に「慎重に選んだ場所」で生息させても良いとする判断を下したことを受け、チーターの再導入に取り組んでいる。

 チーターの雄5頭と雌3頭は17日、ナミビアから到着する。今後は南アフリカからも提供を受ける予定だ。

 地元メディアによると、チーターは10時間近くかけてナミビアから西部の都市ジャイプール(Jaipur)に到着した後、ヘリで中部マディヤプラデシュ(Madhya Pradesh)州クノ国立公園(Kuno National Park)に移動する。

 インドの環境・森林・気候変動省の職員はAFPに、「モディ首相自ら国立公園内の敷地にチーターを放す」と語った。

 チーターはまず、隔離された区域で飼われ、その後、広い空間に移される。慣れたら国立公園内の森に放たれる。

 ブペンダル・ヤダブ(Bhupender Yadav)環境・森林・気候変動相はプロジェクトについて、チーターの保護に向けた世界的取り組みの一環だとコメントした。(c)AFP/Abhaya SRIVASTAVA