【9月9日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2022-23)は8日、グループステージ第1節の試合が各地で行われ、グループEのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)はレアル・ソシエダ(Real Sociedad)に0-1で敗れた。

 この日は英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)が死去したことを受け、ヨーロッパリーグに臨んだユナイテッドやアーセナル(Arsenal)、またヨーロッパカンファレンスリーグ(UEFA Europa Conference League 2022-23)を戦ったウェストハム(West Ham)などイングランド・プレミアリーグの選手たちは喪章を巻いてプレーし、女王を追悼した。

 オールド・トラフォード(Old Trafford)で行われたユナイテッド対ソシエダ戦では黙とうがささげられ、ユナイテッドの選手たちは肩を組み合い、ソシエダの選手たちもセンターサークルの反対側で同様にした。

 ユナイテッドは女王に対して「最大限の敬意」を表すとし、試合前のスタジアムで音楽は流れず、デジタルの広告板も電源が切られた他、半旗が掲げられた。試合が始まると、ユナイテッドを応援したり、オーナーのグレーザー(Glazer)家に反対したりするおなじみのチャントは聞こえたものの、会場はいつもより静かに感じられた。

 試合はDFリサンドロ・マルティネス(Lisandro Martinez)のハンドで与えたPKを59分にブライス・メンデス(Brais Mendez)に決められ、これが決勝点となった。ハンドの場面では、マルティネスの膝に当たって跳ね返ったボールが腕に当たったにすぎなかったが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定によってPKとなった。

 エリザベス女王の死は、FCチューリヒ(FC Zurich)対アーセナル戦のキックオフ後に発表された。そのため、グループAのこの一戦では後半開始前に黙とうが行われた。試合はアウェーのアーセナルが2-1で勝利している。

 また、ヨーロッパカンファレンスリーグのグループB、ウェストハム対FCSB戦が行われたロンドン・スタジアム(London Stadium)でも試合前に黙とうがささげられ、会場は悲しい空気に包まれた。

 ウェストハムが3-1で勝利したこの試合中、サポーターは英国歌「ゴッド・セーブ・ザ・クイーン(God Save the Queen)」を歌っていた。

 ヨーロッパリーグのグループCでは、ASローマ(AS Roma)がアウェーでPFCルドゴレツ・ラズグラド(PFC Ludogorets Razgrad)に1-2で黒星。

 ユナイテッドやチェルシー(Chelsea)、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)を率いた経験があるローマのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督も、伊スカイ・スポーツ(Sky Sport Italia)に「本当に残念でならない。私は何年もイングランドに住んでいたし、家族もいる」と話し、女王を追悼した。(c)AFP/Steven GRIFFITHS