【9月5日 Xinhua News】中国四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)の新型コロナウイルス対策活動指揮部(対策本部)は1日、全市民に対し同日午後6時からの原則自宅待機を指示した。各世帯は24時間以内の核酸検査陰性証明を持つ者が1日1回、近隣商店で生活物資を購入することができる。

 封鎖管理区域に指定された卓錦城小区(居住区)の住民、王さんは「政府が配布した野菜パックを受け取った。出前も注文すれば配達してくれる」と語った。

 錦江区大安橋社区(コミュニティー)では、簡陽市中医医院の張薪屹(Zhang Xinyi)さんが、封鎖管理区の住民の核酸検査に従事していた。簡陽市は成都市が管轄する県級市で、同院は成都での今回の感染拡大で医療スタッフ50人を派遣している。

 成都ではこれまでに、幹部職員1700人余りを感染対策の最前線支援に動員している。

 武侯区の封鎖管理区では、ボランティアの李孟玲(Li Mengling)さんが、生活物資を速やかに住民へ届けるため、宅配配達員から受け取った荷物を消毒し、ラベルを貼り、棚に並べていた。

 同市双流区黄水鎮にあるスーパーの倉庫では、商品の配送準備が慌ただしく進められていた。マネジャーの涂平(Tu Ping)さんによると、倉庫には現在、10万件近い注文が入っているが、一両日ですべて配送されるという。

 同市交通運輸局の王翼剛(Wang Yigang)局長は、緊急輸送力として人や物資を運ぶ車両1300台を確保していると説明。成都市下の各区・県級市・県でも緊急輸送力を確保していると語った。(c)Xinhua News/AFPBB News