【9月3日 AFP】ミャンマー軍事政権は2日、英国のビッキー・バウマン(Vicky Bowman)元駐ミャンマー大使とその夫に対し、入国管理法違反の罪で禁錮1年の刑を言い渡した。軍政報道官が発表した。

 2002~06年に駐ミャンマー大使を務めたバウマン氏は先月、外国人登録証に記載されている最大都市ヤンゴンの住所とは異なる場所に住んでいることを申告しなかったとして、身柄を拘束された。同氏の夫で著名アーティストのティンリン(Htein Lin)氏も、妻の住所不申告をほう助したとして拘束された。夫妻は最高で禁錮5年を科される可能性があった。

 同国の軍事政権は、昨年のクーデターで実権を握って以来、反軍政派に対する厳しい締め付けを行っており、外国人も多数巻き込まれている。

 ミャンマーと、同国の旧宗主国である英国との関係は、クーデター後に悪化している。英外務省の報道官は、「バウマン氏らの事案が解決するまで、同氏とその家族の支援を続ける」と表明した。(c)AFP