【8月31日 AFP】東京五輪に出場した陸上男子ハードルの米国代表で、今オフに米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のフィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia Eagles)に加入していたデボン・アレン(Devon Allen)が、30日にチームから放出された。

 来週の新シーズン開幕を前に、チームはこの日の登録期限に合わせて選手の数を53人まで減らす必要があり、アレンも削減の対象になった。

 現在27歳のアレンは、オレゴン大学(University of Oregon)時代まではWRとしてアメリカンフットボールもプレーしていたが、2016年以降は陸上選手としてのキャリアに集中するため、アメフトからは離れていた。

 2016年のリオデジャネイロ五輪では110メートルハードルで5位、昨年の東京五輪では4位に入った。今年6月には世界歴代3位のタイムをマークし、7月の世界陸上オレゴン大会(World Athletics Championships Oregon 22)では決勝に進出したが、失格となった。

 この時点では、アレンはイーグルスでのメンバー争いを楽しみにしており、シーズンを前にした合宿で最終段階まで生き残ると、クリーブランド・ブラウンズ(Cleveland Browns)とのプレシーズンマッチでは55ヤードのタッチダウンレシーブを決めていた。

 イーグルスは、ウエーバー条件を満たすチームが他に現れない限り、練習メンバーとしてアレンと再契約することを考えていると伝えられている。(c)AFP