【8月30日 AFP】南米エクアドルの検察は29日、ガラパゴス諸島(Galapagos Islands)の国立公園で、ゾウガメ4匹が捕獲され殺されたとして、捜査を開始したと発表した。

 環境犯罪の専門チームが国立公園の職員らから聞き込みを行っているほか、ゾウガメの解剖も行われる。

 環境・水資源省はメッセージアプリのワッツアップ(WhatsApp)で、国立公園からゾウガメの死について報告を受けたと明らかにした。

 同省は、殺されたゾウガメの種類を明らかにしていないが、狩りが行われたのは本土沿岸から1000キロの太平洋上にあるイサベラ島(Isabela Island)だと説明した。同島は面積約4500平方キロで、ガラパゴス諸島最大の島。

 エクアドルでは、野生動物を殺した場合、最高3年の禁錮刑が科される可能性がある。

 2019年には、車でカメをひいて甲羅を傷つけた男に罰金1万1000ドル(約150万円)が科された。同年には、別の運転手がガラパゴス固有のイグアナをひき殺したとして、罰金1万5000ドル(約210万円)超が言い渡された。

 ガラパゴス諸島は固有の動植物が生息・生育しており、保護区に指定されている。同国立公園によると、かつては15種類のカメが生息していたが、うち3種類は数百年前に絶滅した。(c)AFP