【8月24日 AFP】ロシアの強硬派の思想家アレクサンドル・ドゥーギン(Alexander Dugin)氏の娘で、乗っていた自動車が爆破されて死亡したダリア(Daria Dugina)氏の葬儀が23日、首都モスクワで営まれ、数百人が参列した。

 ロシアによるウクライナ侵攻を強く支持し、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に近いとされるドゥーギン氏が標的だった可能性が高い。ロシアは、ウクライナの情報機関が実行したとしているが、同国は関与を否定している。

 葬儀会場では、ダリア氏のひつぎの横にドゥーギン夫妻が座った。ドゥーギン氏はあいさつで、「娘は前線で、国民とロシアのために命を落とした。前線とはここにある」と述べた。

 ドゥーギン氏は、旧ソ連解体後に学界が混乱していた1990年代に注目されるようになった。プーチン大統領が西側に対して敵対的な姿勢を強めたのは、ドゥーギン氏による影響との見方もある。同氏は、「プーチンのラスプーチン(Rasputin)」「プーチンの頭脳」などと呼ばれることもある。(c)AFP