【8月17日 CGTN Japanese】中国国家図書館の古書修復チームはこのほど、中国で最も早く編さんされた完全な百科全書と言われている「永楽大典」の副本のテスト修復を完了しました。テストの完了により、「永楽大典」の「湖」について記された部分の修復作業が正式に始まります。

 明の時代に完成した「永楽大典」は、計3億7000万字以上あり、中国の秦の時代から明の時代まで、約1800年間の7000~8000種類の古書の内容が収められています。

 その後、王朝の変遷や戦乱を経て、1912年に京師図書館(中国国家図書館の前身)が収集した「永楽大典」の残本(ざんぽん)は、わずか64冊しかありませんでした。現在、中国国家図書館の最も貴重な収蔵品の1つとなっています。

 ここ数年、中国では古書の保護を重視するようになり、修復人材の育成にも力を入れています。現在、中国国家図書館で働いている古書修復士は21人で、そのうち青年の修復士は70%以上を占めています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News