【8月2日 AFP】中国で保護種に指定されているホオジロザメを調理し、食べる動画を投稿したインフルエンサーが、警察の捜査を受けていることが分かった。

 動画を投稿したのは、800万人近いフォロワーを持つ「提子(Tizi)」の名で知られる女性。7月上旬に投稿された動画は現在、削除されている。

 四川(Sichuan)省南充(Nanchong)市の警察は7月31日、動画で食べられていたサメはホオジロザメと特定したと明らかにした。

 ホオジロザメは国際自然保護連合(IUCN)レッドリストの危急種に指定されている。中国では保護種となっており、違法に所持した場合、5年以上10年以下の禁錮刑が科される可能性がある。

 提子さんは動画で、焼いたサメの身にかぶりつき「見掛けは凶暴そうだけど、肉は本当に軟らかい」と話していた。包みから出した2メートルほどあるサメの横に寝そべり、自分の身長よりも長いことを示してみたり、サメを半分に切ったりする様子も映っていた。

 肉はマリネやバーベキューに、頭は香辛料の入ったスープ煮にされた。

 提子さんは現地メディアに対し、「合法的なルート」からサメを手に入れたと説明した。だが、地元の農業当局は8月1日、提子さんの説明は「事実に反する」とし、警察が捜査を進めていると述べた。(c)AFP