【8月2日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、クリーブランド・ブラウンズ(Cleveland Browns)のQBデショーン・ワトソン(Deshaun Watson)は1日、性的に不適切な行為に及んだとする疑惑をめぐり、この問題の調査を行ったNFL懲戒委員会から6試合の出場停止処分を言い渡された。

 元ヒューストン・テキサンズ(Houston Texans)のスター選手で、3月にブラウンズにトレードされて5年総額2億3000万ドル(約304億円)の高額契約にサインしたワトソンについて、リーグ側はより厳しい処分を求める場合は3日以内に不服申し立てをすることになる。

 リーグ側はロジャー・グッデル(Roger Goodell)コミッショナーもしくは同氏が指名した代理人が不服申し立てを行うかどうかの最終判断を下すことになるが、2022年シーズンの開幕を9月に控える中で、処分期間の延長を求める場合は選手会側との長い法廷闘争に突入する可能性もある。

 これに先立ち、NFLの選手協会(NFLPA)は先月31日、ワトソンによる個人行動規定違反に関し、元米地方裁判所の判事で懲戒委の責任者を務めるスー・L・ロビンソン氏が下す裁定に異議を唱えない意向を示していた。

 今回の処分内容は、ワトソンが今後は球団スタッフが行うマッサージ以外は絶対に受けないこと、そして二度と行動規定に違反しないことが条件となっている。

 ワトソンはテキサンズ時代の2020年3月から2021年3月までの間に、有料マッサージの最中に性的暴行や不適切な行為に及んだとして、25人の女性から民事訴訟を起こされている。(c)AFP