【8月1日 AFP】ニュージーランドは1日、新型コロナウイルスの感染対策として導入していた入国制限を完全に撤廃した。だが、外国人観光客や留学生の回帰は緩やかになるとみられる。

 同国の過去7日間の感染者数は5万2538人だった。

 1日午前0時ですべての入国制限が撤廃され、海からの入国も可能となった。すべての外国人についてビザ(査証)の申請が認められた。最初のクルーズ船は8月中旬にオークランド(Auckland)に入港する予定。

 観光局のトップ、リネー・デモンシー(Rene de Monchy)氏はAFPに対し、「安心して旅行できると人々が思えるようになり、外国人観光客が戻ってくるのには時間がかかる」と述べた。

 新型コロナ流行前の2020年3月までの12か月間の観光客の消費額は409億NZドル(約3兆4260億円)だった。同期の観光収入は164億NZドル(約1兆3740億円)で、国内総生産(GDP)の5.5%を占めた。

 また、留学生は毎年約50億NZドル(約4200億円)をもたらしていたが、2021年以降は激減。

 オークランドのハイスクール、マクリーンズ・カレッジ(Macleans College)は、コロナ流行前は留学生約300人を受け入れていた。

 スティーブン・ハーグリーブス校長は国営ラジオ・ニュージーランド(Radio New Zealand)に対し、留学生が8月1日から通えるよう、数か月前から申し込みを開始していたかったと述べた。(c)AFP