【7月29日 AFP】ハンガリーのオルバン・ビクトル(Viktor Orban)首相は28日、「欧州人以外」との混血に否定的な発言をしたことについて、「文化的な視点」から述べたものだと釈明した。

 オルバン氏は訪問先の隣国オーストリアで記者団に対し「私の話し方が誤解を招くこともあるが、言わんとしていたのは文化的な視点だ」と述べた。

 オルバン氏は24日、多数のハンガリー人が居住する隣国ルーマニアのトランシルバニア(Transylvania)地方で演説。「われわれは混血民族になりたくない」と述べたことで非難の的になっている。

 米国務省のネッド・プライス(Ned Price)報道官は28日、記者会見で反ユダヤ主義対策に取り組むデボラ・リップシュタット(Deborah Lipstadt)特使の声明を読み上げ、ホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大量虐殺)から約75年がたっているにもかかわらず「指導者がナチス(・ドイツ、Nazi)の大量虐殺を軽視するのは許し難い」と非難した。(c)AFP