【7月27日 AFP】フィリピン北部ルソン(Luzon)島のアブラ(Abra)州で27日午前8時43分(日本時間同9時43分)、マグニチュード(M)7.0の地震があり、1人が死亡した。当局や米地質調査所(USGS)が明らかにした。震源近くでは建物の窓ガラスが割れ、300キロ以上離れた首都マニラでも高層ビルが揺れた。

 警察によると、内陸のベンゲット(Benguet)州の州都ラトリニダード(La Trinidad)で、建設中の3階建てビルが崩れ、作業をしていた25歳の建設作業員が死亡した。他に7人の作業員がいたが無事に避難した。

 警察のエドウィン・セルジオ氏は、揺れが強かったドローレス(Dolores)では、おびえた人々が屋外に走って避難し、市場の窓ガラスが割れたとAFPに語った。

 セルジオ氏によると、地震は非常に強く、警察署の壁に小さなひびが入った。市場では陳列台が倒れ、野菜や果物が散乱した。

 フェイスブック(Facebook)に投稿された動画によると、ドローレス近くの町バンゲド(Bangued)ではアスファルトの道路や地面にひびが入ったが、商店や民家には被害はないようだった。この動画についてはAFPが事実検証済み。

 警察のナサレノ・エミア氏は、同町で多数の人が負傷して病院に搬送されたとAFPに語った。(c)AFP/Mikhail FLORES