【7月14日 AFP】香港の裁判所は13日、同市の民主派デモの常連で、「王おばあちゃん」の愛称で知られる王鳳瑶(アレクサンドラ・ウォン、Alexandra Wong)さん(66)に対し、「不法集会」に参加した罪で禁錮8月の刑を言い渡した。

 前日の12日には、北京冬季五輪に対する抗議デモを計画した罪で、末期がんを患っているベテラン活動家の古思尭(Koo Sze-Yiu)さん(75)が禁錮9月の有罪判決を受けたばかり。

 王さんは、2019年以降の香港民主派デモではおなじみの存在で、1997年の香港返還以降に中国政府の支配への抵抗の象徴となった英国旗を手に抗議する姿がよく知られている。

 検察は、19年8月11日に二つの不法集会に参加し旗振りやスローガンで違法な集まりを助長したとして、王さんを訴追していた。

 王さんはこれまで無罪を主張していたが、13日の公判初日に一転して有罪を認めた。一方で、香港政府の「権威主義的な体制」を批判した。

 不法集会は、香港の民主派デモの参加者に対して検察が適用する主な罪状の一つ。これまでに2800人以上がデモ関連の罪で訴追された。同市ではさらに、20年に施行された「香港国家安全維持法(国安法)」で、政府に対する反対意見が事実上禁じられている。(c)AFP