【7月25日 AFP】ツール・ド・フランス(2022 Tour de France)は24日、最終第21ステージ(パリ・ラデファンス・アリーナからパリ・シャンゼリゼ通り、115.6キロメートル)が行われ、チーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard、デンマーク)が総合初優勝を果たした。UTE(UAE TEAM EMIRATES)の王者タデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar、スロベニア)は総合2位に終わり、3連覇を逃した。

 数年前まで魚市場で働いていた25歳のヴィンゲゴーは、前回大会でポガチャルに次ぐ総合2位に入りブレークした1年後、ツール初優勝を飾った。

 パリ・シャンゼリゼ通り(Champs-Elysees)の表彰台の頂点に立ったヴィンゲゴーは、「自分にとって非常に大きな優勝。信じられない」と喜んだ。

「感謝を伝えたい人たちが大勢いるが、どこから始めればいいか分からない」と話したヴィンゲゴーは、母国デンマークをスタート地点とした大会主催者を称賛。さらにチームメートのワウト・ファン・アールト(Wout van Aert、ベルギー)を「脅威的」で「世界最高のライダー」とたたえると、「われわれにはプランがあって、それに忠実に従った。チームメート全員が過去最高のパフォーマンスだった」と続けた。

 総合2位のポガチャルに続いて、総合3位にはイネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)の2018年大会王者、ゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)が入った。今大会3区間で優勝したポガチャルは、3年連続で25歳以下の選手が対象となる新人賞のマイヨ・ブラン(ホワイトジャージー)を獲得している。

 アルペシン・ドゥクーニンク(Alpecin–Deceuninck)のジャスパー・フィリプセン(Jasper Philipsen、ベルギー)は、シャンゼリゼ通りのフィニッシュラインをトップで切り、今大会2度目のステージ優勝。第4ステージで勝利したと勘違いして喜んだ汚名をそそいだ。

 今大会ステージ6勝と見事な総合力を発揮したチーム・ユンボ・ビスマ勢は、ヴィンゲゴーが総合首位のマイヨ・ジョーヌ(イエロージャージー)と山岳賞のマイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ(水玉ジャージー)、ファン・アールトがポイント賞のマイヨ・ヴェール(グリーンジャージー)とスーパー敢闘賞を手にしている。 (c)AFP/Damian MCCALL