【6月15日 AFP】メキシコ当局は13日、西部の港で、重武装した集団が輸送コンテナ20個を盗む「前代未聞」の事件が起こったと明らかにした。

 事件は5日、太平洋に面したマンサニジョ(Manzanillo)の港の私有地で発生した。地元メディアは「世紀の窃盗」と報じている。

 治安当局のグスタボ・アドリアン・ホヤ(Gustavo Adrian Joya)報道官によると、窃盗団は港の警備チームを無力化した後、8~10時間かけて、クレーンやトラックを使ってコンテナを移動させた。貴金属やエアコンなどを積んだコンテナを選んで盗んだという。

 同報道官は、これまでにもコンテナの窃盗はあったが、これほどの規模は初めてだとしている。

 関税局のオラシオ・ドゥアルテ・オリバレス(Horacio Duarte Olivares)局長は、現場は港の監視に当たっている海軍の管轄下ではなかったと述べた。

 検察当局は、捜査を進めているが、盗まれた金銀の量など詳細は明らかにしていない。(c)AFP