【6月11日 AFP】コソボのアルビン・クルティ(Albin Kurti)首相は10日、年末に欧州連合(EU)への加盟を正式に申請すると発表した。

 クルティ氏は、独首相に就任後、初めてコソボを訪問したオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)氏との会談後、「わが国は今もEU加盟候補国としての地位を目指しており、年末に申請する予定だ」として、「欧州はわが国の運命であり、未来でもある」と述べた。

 コソボがEUに加盟する上で最大の障害の一つとなるのが、隣国セルビアとの対立だ。コソボは2008年、セルビアからの独立を宣言した。

 EU加盟国の大半はコソボの独立を承認しているが、セルビアとその同盟国のロシアと中国は承認せず、コソボの国連(UN)への加盟を事実上阻止している。

 ロシアがウクライナに侵攻して以来、コソボ当局は西側諸国との関係を強化する必要性を強調し、北大西洋条約機構(NATO)への加盟も目指している。

 一方、セルビアは国連でロシアのウクライナ侵攻を非難したが、西側の対ロシア制裁には加わっていない。(c)AFP