【6月5日 AFP】ボクシング、世界ライト級4団体王座統一戦が5日、オーストラリア・メルボルンのマーベル・スタジアム(Marvel Stadium)で行われ、WBC王者デビン・ヘイニー(Devin Haney、米国)が判定の末3-0(116-112、116-112、118-110)でWBAスーパー・IBF・WBO王者のジョージ・カンボソス・ジュニア(George Kambosos Jr.、オーストラリア)に勝利し、同級では初となる4団体統一に成功した。

 下馬評有利で試合に臨んだヘイニーは、5回目となるWBCベルトの防衛に成功し、カンボソスが持つ三つのベルトも奪った。ライト級で全団体統一王者が誕生するのはパーネル・ウィテカー(Pernell Whitaker、米国)氏以来で、4団体時代が始まった2004年以降では初となる。

 4万人以上がカンボソスを熱烈に応援する敵地で、高い技術と戦術眼を持つヘイニーは巧みなディフェンスを披露した。対するカンボソスはヘイニーのスピードと勘の鋭さ、絶え間ない左ジャブに苦しめられ、ダメージのあるパンチを十分に当てられなかった。

 ヘイニーは「夢がかなった」とコメント。「気持ちよかったよ」と喜び、「作戦を守り、パンチを当てて、もらわないことを心がけた。スマートなファイトができた。相手の強みを出させなかった」と話した。

 この勝利で、23歳のヘイニーは戦績を驚異の28勝無敗(15KO)に伸ばした。一方のカンボソスは、2013年のプロデビューから21試合目で初黒星を喫した。(c)AFP