中国、豪首相就任に祝意 外交関係の緊張緩和へ
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【5月24日 AFP】中国の李克強(Li Keqiang)首相は、オーストラリア首相に就任したアンソニー・アルバニージー(Anthony Albanese)氏(59)に祝意を表明する書簡を送っていたことが分かった。2年余り凍結されていた両国間の高官級の外交は緊張緩和に向かい始めた。
中豪関係は、人権問題やスパイ疑惑、新型コロナウイルスの発生源調査をめぐり、極めて悪化していた。
新華社(Xinhua)通信によると、李氏は「中国側は、過去を振り返り、未来を模索し、(両国間の)包括的な戦略的パートナーシップの健全で安定した発展を促すため、オーストラリアと協力する用意がある」と表明した。
アルバニージー首相は、東京で行われた日米豪印による「クアッド(Quad)」首脳会議の前に届いた書簡について「歓迎する」と語った。だた、同氏は先に、中豪関係は好転しない可能性があるとの見方を示していた。
中道左派の労働党党首であるアルバニージー氏は「変わったのは中国でオーストラリアではない。そしてオーストラリアはこれからも己の価値観を守っていく」と述べた。(c)AFP