【4月19日 AFP】コンゴ民主共和国東部で、酔った兵士が銃を乱射する事件が相次ぎ、計15人が死亡した。当局が18日発表した。

 南キブ(South Kivu)州の当局者によると、タンガニーカ湖(Lake Tanganyika)で18日、「酩酊(めいてい)した」兵士がボートの乗客8人を射殺、7人を負傷させた。犠牲者の中には子どももいた。

 現地の軍報道官によると、この兵士は怒った住民に「リンチ」された後、拘束された。結局、けがが元で死亡したという。

 また、イトゥリ(Ituri)州当局によれば、17日朝、州内の村で兵士1人が大佐とその護衛、さらに民間人5人の計7人を射殺した。

 兵士は前夜、酔っていたため同僚に武器を取り上げられていたという。銃が返却された後、犯行に及んだものだが、別の兵士に追跡され、射殺された。

 隣接する北キブ(North Kivu)州の村でも、若者を拘束しようとした兵士が投げつけた手りゅう弾で6人が負傷する事件が起きた。

 イトゥリ、北キブ、南キブの東部3州は、過去25年にわたって多数の武装集団が絡んだ暴力事件に直面してきた。政府は昨年5月以来、イトゥリ、北キブ両州を対象に「包囲態勢」を敷いているが、治安部隊は安全を取り戻せていない。(c)AFP