【4月9日 AFP】アフリカ西部マリ中部の町ムラ(Moura)で3月末に行われた軍事作戦について、ロシアは8日、テロとの戦いにおける「重要な勝利」と祝意を示した。人権団体は、同作戦で民間人が虐殺されたと主張している。

 ロシア外務省は「マリ軍が軍事作戦を成功させ、ムラの町でイスラム武装勢力200人以上を殺害した」と発表し、「テロの脅威との戦いで重要な勝利を収めたマリ国民に祝意を伝えたい」と続けた。

 ロシア外務省は、同作戦が民間人虐殺につながったとする人権団体の主張を「偽情報」と一蹴。

 同作戦にロシア人傭兵(ようへい)が関与したとの疑惑も否定し、「ロシアの戦争犯罪への関与を強調するための」西側諸国の「でっち上げ」だと糾弾した。

 マリ軍は同作戦でイスラム武装勢力203人を「無力化」したと発表。一方、メディアの取材や国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)などの聞き取り調査に応じた目撃者らの証言によると、マリ兵とロシア人とみられる外国人戦闘員が民間人の虐殺やレイプ、略奪を行ったとされる。(c)AFP