【4月1日 AFP】ロードレース世界選手権、第3戦アルゼンチンGPのMotoGPクラス決勝に向けたフリー走行が、1日遅れの4月2日に延期された。ロシアによるウクライナ侵攻で、必要な機材を積んだ貨物機の到着が遅延していることが主な理由となっている。

 統括団体のドルナスポーツ(Dorna Sports)は、「2機のフライトでそれぞれ問題が発生したため、アルゼンチンGPのための最後の貨物機は金曜日(4月1日)に到着する予定」とし、「このフライトには選手権全クラスの荷物が積まれている。従って全クラスでスケジュールの変更を余儀なくされた」と発表した。

 遅延している航空機の1機は3月20日に第2戦の決勝が行われたインドネシアからの機材が載せられており、現在はまだ(経由地の)ケニアにとどまっているという。

 ドルナスポーツのカルメロ・エスペレータ(Carmelo Ezpeleta)最高経営責任者(CEO)は3月31日、記者会見で報道陣に対し、ウクライナ侵攻でロシアに科された大規模な制裁が選手権の物流に大きな影響を及ぼしていると説明。「大きな問題が生じている。この問題はウクライナにおける戦争で増大している」とし、「貨物を載せたフライトの多くはロシアの会社のもので、これらの航空機は現在運航が禁止されている」と述べた。

「われわれは、世界で利用可能な航空機の20パーセント近くを失っている。シェアできるフライトが全くないことが最大の問題だ」 (c)AFP