【4月1日 AFP】テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2022)は31日、女子シングルス準決勝が行われ、四大大会(グランドスラム)通算4勝の大坂なおみ(Naomi Osaka)は4-6、6-3、6-4で大会第22シードのベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic、スイス)に競り勝ち、決勝に進出した。

 これまでの直接対決では東京五輪女王のベンチッチが4戦3勝を記録していたものの、この日は大坂が逆転勝ちを収め、マイアミ大会では初めてファイナリストとなった。

 ともに1セットも落とさずにここまで勝ち進んできた両選手だったが、序盤の打ち合いではベンチッチが圧巻のパフォーマンスであっという間に大坂を劣勢に追い込んだ。

 大坂は試合後、「攻略できる気が全くしなかったけれど、どうにか勝てた」と振り返ると、「本当にすごい選手。彼女みたいなリターンができればと思う」とコメントした。

 前週のBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2022)ではファンからやじを浴びて涙の敗退を喫した大坂は、この日も最後は感情的になりながらも喜びの表情をみせ、観客に対して「とにかく皆さんに感謝したい。すごく良い雰囲気」と語った。

「だめ、いつも泣いちゃう。だけど、この大会は自分にとって大きな意味がある」

 24歳の大坂は次戦、第2シードの新世界女王イガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)と第16シードのジェシカ・ペグラ(Jessica Pegula、米国)の勝者と対戦する。(c)AFP