【3月30日 AFP】キャセイパシフィック(Cathay Pacific)航空は29日、大西洋上空を飛ぶニューヨーク─香港便の運航を計画していると発表した。ロシア上空を迂回(うかい)するもので、承認されれば、旅客便として世界最長の路線となる。

 キャセイがAFPに書面で明らかにしたところによると、新たな路線は大西洋、欧州、中央アジアの上空を飛び、距離は1万6668キロ弱。所要時間は16~17時間を見込む。

 これは、シンガポール航空(Singapore Airlines)が運航しているシンガポール─ニューヨーク便の1万5343キロ(所要時間約18時間)を上回り、最長となる。

 キャセイは「毎年この時期に吹く強い追い風」を避けるためにも、従来の太平洋回りの路線よりも大西洋を横断する新路線の方が好ましいと説明している。

 香港では新型コロナウイルス感染対策の緩和に伴い、4月1日から米国など9か国からの航空便を対象に乗り入れ禁止措置が解除される。(c)AFP