【3月28日 AFP】カザフスタンのロマン・ワシレンコ(Roman Vassilenko)外務次官は28日、ロシアが下ろす可能性のある新たな「鉄のカーテン(Iron Curtain)」の背後に置かれることは望んでいないと述べた。

 旧ソ連構成国のカザフスタンは、ロシアのウクライナ侵攻から距離を置きつつも、同盟国ロシアを刺激しないようにするという難しい立場に立たされている。

 ワシレンコ氏は独日刊紙ウェルト(Die Welt)のインタビューで、カザフスタンは予定していた改革計画を推し進めており、冷戦(Cold War)時代の外交体制に戻るつもりはないと示唆。「もし新たな『鉄のカーテン』が下ろされれば、わが国はその背後に置かれることを望んでいない」と述べた。

 同氏はまた、ウクライナ侵攻をめぐってロシアから引き揚げた投資家を自国へ歓迎すると表明。ただし、「対ロシア制裁の抜け道」としてではなく、カザフ進出を望む「評判の高い企業はすべて歓迎する」と説明した。

 カザフスタン外務省は先月、ウクライナ問題で中立の立場を示し、ロシアが支援するウクライナ東部の分離独立派の承認は考えていないと言明している。(c)AFP