【3月13日 AFP】イラク北部のクルド自治区の中心都市アルビル(Arbil)で13日、イラク国外から発射された複数の弾道ミサイルが着弾した。物的被害が出たものの、人的被害はなかったという。

 クルド自治政府の対テロ部隊は「12発の弾道ミサイルがイラクやクルディスタンの国境外から発射され、さらに正確に言えば、東方から飛来した」との声明を出した。

 米国務省報道官は「いずれの米政府関連施設で被害も死傷者もなかった」と述べた。

 アルビルにある米領事館に程近い場所にスタジオを構える地元テレビは、天井が落ちたり、ガラスが割れたりした事務所の被害状況の画像をソーシャルメディアに投稿した。

 イラクにある米国の権益や外国籍軍は、ロケット弾や武装無人機によって頻繁に攻撃の標的になっている。犯行声明が出されることはないものの、西側当局者は、駐留米軍の撤退を要求する親イランの武装集団の仕業だと非難している。

 イランは、イラク東部と長く国境を接しており、イラクに対して政治的、経済的に大きな影響力を有している。(c)AFP