【3月10日 AFP】2018年にツアー初優勝を果たしたBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2022)に出場する女子テニスの大坂なおみ(Naomi Osaka)が9日、激動の昨シーズンを経て、今はキャリアに対して新しい見方ができるようになったと話した。

 今大会は大坂にとって、連覇を目指しながら3回戦敗退に終わった1月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)以来の実戦。1回戦では同じく四大大会(グランドスラム)優勝経験者のスローン・スティーブンズ(Sloane Stephens、米国)と対戦する。

 これまでとは違う新しい自信を感じているという大坂は、全豪オープンではアマンダ・アニシモバ(Amanda Anisimova、米国)に敗れたものの、この試合で自分が正しい道を進んでいることを確信したという。

 地元紙デザート・サン(Desert Sun)が伝えたコメントによると、大坂は「正直に言うと、今は自分に満足している。一人の人間として持てる素晴らしい感情だと思う」と話した。

 その上で「全ての大会で良いプレーをしたいというのが、当然ながら今年最も集中していること」としつつ、「だが最大限トライしたり、楽しめたりしたと感じられるだけでいいと思う」とコメント。全豪オープンでは「『ベストを尽くした』と思いながらコートを後にした。マッチポイントのチャンスがあったし、とても良かった」と振り返った。

 また、今大会の予選を観戦していた際に現地の米インディアンウェルズ(Indian Wells)のファンから受けた新たな期待にも励まされたという。

「いつもは歩いていると『優勝してね。決勝までのチケットを持っているから』みたいなことを言われる。でも今回はみんな『楽しんでね』とだけ言ってくれた。大きな違いでないことは分かっているが、自分にとってはとても大きな意味がある」 (c)AFP