【3月4日 Xinhua News】米国のリチャード・ニクソン大統領(当時)は1972年2月21日から1週間中国を訪問し、中米関係が改善された。50年前の2月27日夜、上海市の錦江飯店で翌日帰国予定のニクソン大統領一行の送別会として政府主催の晩餐会が開かれた。この宴の開催は中米共同声明「上海コミュニケ」の成功を意味していた。

 50年後、一連の「上海コミュニケ」発表50周年記念活動で、同ホテルはこの極めて大きな歴史的意義を持つ晩餐を「再現」した。コースの料理は10品。前菜の2品は蝶をかたどった盛り合わせとオードブル8種、温かい料理はグリーンピースとむきエビの炒め物、ローストダック、豆腐のオイスターソース煮込み、カニをかたどったケツギョ蒸しの4品、スープはトウガンの壺蒸しスープ、デザートは小籠包、スイーツ盛り合わせ、あずき餡の湯円(団子)の3品。

 上記の料理は同ホテルの50年来変わらぬ有名な「功夫菜」(手間ひまかけた料理の意)となった。調理技法から食器に至るまで華洋折衷のコースとなっている。

 同ホテルに残る関連記録によると、この晩餐会のメニューの一部は、後に訪中した日本の歴代首相をもてなす際にも提供されている。特にスープの極みとも言えるトウガンの壺蒸しスープは、多くの重要な外交シーンにおける「証人」となった。(c)Xinhua News/AFPBB News