【3月2日 AFP】フランスで開催されるカンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)は1日、ロシアのウクライナ侵攻を理由に、今年の映画祭にはロシアの公式代表団や政府関係者の参加を受け入れないと発表した。

 同映画祭の主催団体は声明で、「ウクライナの人々にあらゆる支援を表明したい」とし、危険を顧みずウクライナ侵攻に抗議するロシアの人々と、現政権に反対して立ち上がったロシアの芸術家、映画関係者の勇気に敬意を表するとした。

 カンヌ映画祭は1939年、ファシスト政権下のイタリアで開催されたベネチア国際映画祭(Venice International Film Festival)に対抗することを主な目的として設立された。声明ではこうした歴史に鑑み、「カンヌ映画祭はこれからも常に、暴力、抑圧、不正に対して声を上げる芸術家や映画関係者に奉仕していく」とも表明した。

 今年のカンヌ映画祭は、5月17日から28日まで開催される予定。(c)AFP