【2月14日 AFP】米国は、検疫官が脅迫電話を受けたとして、メキシコ西部ミチョアカン(Michoacan)州からのアボカド輸入を停止した。メキシコ当局が13日、明らかにした。

 ミチョアカン州政府によると、アルフレド・ラミレス・ベドリャ(Alfredo Ramirez Bedolla)州知事は同日、問題の解決策と輸入再開について協議するため在メキシコ米大使館と連絡を取った。

 メキシコ政府の発表によれば、米動植物検疫局(APHIS)から12日夜に、「ミチョアカン州におけるアボカドの検疫を当面停止すると決定した」と通達があった。これに先立ち、同州ウルアパン(Uruapan)で輸出品の検査をしていたAPHIS職員の業務用携帯電話に脅迫があったという。

 メキシコ政府と州政府は先週末、現地の米当局者を交えて警備対策の強化について警察と協議していたという。

 ミチョアカン州は世界最大のアボカド生産地で、同州産アボカドの85%が米国に輸出されている。一方で、同州はメキシコでも組織犯罪絡みの暴力事件が多い州の一つで、アボカド生産者らも盗難や暴行、恐喝などの被害を受けている。

 ベドリャ知事によると、今月末までの同州の米国向け出荷量は約14万トンに上る。(c)AFP