サイクロンの死者92人に マダガスカル、被災地支援急ぐ
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【2月10日 AFP】アフリカ南東部の島国マダガスカルで、先週末に上陸したサイクロン「バチライ(Batsirai)」による死者が92人に増えた。当局が9日、発表した。11万人以上が緊急支援を必要としており、人道支援団体は援助活動を加速させている。
バチライは5日夜、マダガスカルに上陸。風速は約46メートルに達し、大雨をもたらした。
国家防災事務所(BNGRC)は、被害が特に大きかった地域のデータを公表。東海岸近くのイコンゴ(Ikongo)地区では、71人が死亡した。11万2000人が緊急支援を必要とし、6万1000人が避難を強いられたという。
AFPの電話取材に応じたイコンゴ地区の議員は「悲惨な状況だ」とし、犠牲者の大半は家屋倒壊によるものと述べた。多数のNGOや国連機関が、支援物資の提供や人員派遣を始めている。
マダガスカルでは、人口2800万人の約77%が貧困ライン以下で生活している。南部は深刻な干ばつに見舞われており、100万人以上が急性栄養失調に陥り、飢餓状態にある人々もいる。(c)AFP/Adele Dhayer