【2月10日 AFP】スペイン王室は9日、国王フェリペ6世(King Felipe VI、54)が新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したと発表した。症状は軽微だという。

 8日夜に軽い症状が出た後、9日朝に陽性と診断された。健康状態はおおむね良好で、7日間の隔離に入り、住まいの宮殿で執務を継続するという。

 国王は昨年5月に1回目のワクチン接種を受けた。AFPの取材に応じた王室は、国王が2回目以降の接種を受けたかどうかは明らかにしなかった。

 レティシア王妃(Queen Letizia)と次女のソフィア王女(Princess Sofia)は症状がなく、通常通り公務などを行う予定。長女で王位継承者のレオノール王女(Princess Leonor)は英ウェールズの寄宿学校に留学している。

 スペインは、昨年12月に感染力の強い変異株「オミクロン株」による感染者数が急増した際に導入された屋外でのマスク着用義務を、10日から廃止する。感染者数と入院患者数の減少を受けた決定だが、公共交通機関など屋内の公共スペースでは引き続き着用は必須となる。

 同国ではこれまでに約1040万人の感染が確認され、約9万5000人が死亡した。(c)AFP